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「宇都宮エスペール賞」表彰 ギャラリー部門で五月女かおるさんが受賞

表彰式会場での五月女さん

表彰式会場での五月女さん

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 宇都宮市にゆかりのある芸術家を育成・支援する「第17回宇都宮エスペール賞」の表彰式が3月26日、宇都宮市役所で行われた。

会場での展示作品

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 本年度は絵画、彫刻、インスタレーションなどギャラリーでの展示を想定した分野での募集を行い、21人が応募。現代美術(インスタレーション)分野では五月女かおるさんが選出され、佐藤栄一市長から賞状と育成金の目録が手渡された。

 五月女さんは2024年、愛知県立芸術大学大学院美術研究科彫刻領域博士前期課程を修了。現代アートの芸術祭「六甲ミーツ・アート芸術散歩2023beyond」ではフェンスモチーフのワイヤだけで牛の姿が織り込まれている「食事の風景」で「公募大賞」グランプリを受賞。2024年11月には市内のギャラリーで個展を開くなど、精力的に活動している。

 「動物などを金網という身近な素材で表現した独自のスタイルは、軽やかさのうちに現代的な視点を内包し、大変ユニーク。今後の飛躍の可能性と合わせて宇都宮の文化振興に大きく貢献する事が見込まれる」という選考理由から、審査員の全会一致で選出された。

 五月女さんは「何かを作る時、造形表現が軸にある。素材にはこだわらないが、最近は金網やフェンスをモチーフにした作品を作ることが多い。作品単体ではなく、周囲の環境とともに存在する作品を作りたい。日本でも海外でも展示ができるようにしたい」と意欲を見せる。

 現在、宇都宮美術館で開催されている「第6回宇都宮美術の現在展」にも出品している。

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