栃木県出身のデジタルアーティスト、すぎやままりさんの個展「Essentials(エッセンシャルズ)」と、絵描きのツカハラタカコさんの個展「Small Entrance」が現在、古民家を改装した書店カフェ「書肆(しょし)ひるね」(宇都宮市中戸祭1)のギャラリーで同時開催されている。
すぎやまさんは専門学校でグラフィックデザインを学んだ後、イラストレーターを志すも就職の壁に直面。一度その道を離れたが、30歳を機に再び絵の世界を目指した。
デザイン会社の担当者から「イラストを仕事にするならデジタルで」とアドバイスを受けたことがきっかけとなり、フォトショップでの制作をスタート。現在は商業イラストレーターとして、雑誌や書籍の挿絵を中心に活動している。さまざまな作家の作品を参考にしながら模索を重ね、自身のタッチを確立していった。
個展のタイトル「Essentials」には「必要不可欠」「本質的な」という意味を込め、日常にある当たり前の存在をシンプルで親しみやすい形で届けることをテーマにしている。宇都宮での開催は今回が初めて。会場では27点の作品を展示するほか、SNS限定で公開していた心情やインスピレーションを元にした作品も特別展示する。
ツカハラさんは県内の美術専門学校卒業後、ファッションショーのフライヤー制作や舞台の手伝いなどを経験した後、就職でいったん絵の道から離れた。しかし、友人からの依頼やコロナ禍をきっかけに創作活動を再開。今回の同時開催は、友人であるすぎやまさんに展示場所を紹介したことをきっかけに実現したという。ツカハラさんも宇都宮での個展は初となり、10点の作品を展示する。
すぎやまさんは「思っていたよりも多くの方に見ていただけて驚いている。今後の方向性を考えるきっかけにもなっている。ぜひ2人の作品に触れに来てほしい」と話す。
開催時間は12時12分~17時17分。入場無料。4月12日まで。3日・9日・10日は定休。