動物造形作家・なかのいくこさんの作品展が現在、宇都宮市もみじ通りの「dough-doughnuts(ドードーナツ)」(宇都宮市西2)で開催されている。
なかのさんのものづくりの原点は、小学4年生の夏休みに体験した草木染。その後、「好きなこと、やりたいことをもう一度取り戻したい」という思いが芽生え、ものづくりに向き合い始めたという。当初は職業にする意識はなかったが、制作を続ける中で「手作りとはどこから始まるのか」と素材そのものを見つめ直したいと考えるようになった。2019年には茨城県石岡市へ移住し、長年の夢だった羊飼いを始めた。
現在は羊の原毛を自ら洗い、植物で染め、糸を紡ぐところから制作をスタート。綿花の栽培から糸作りまで手がけ、素材づくりから一貫してこだわった作品を生み出している。
今回の展示はギャラリー絆和(ハンナ)が企画。3月いっぱい休業中のドードーナツ2店舗を会場に、宇都宮では初の展示となる。ヒツジ、ムササビ、コツメカワウソ、フクロモモンガ、ウサギ、リスザル、セントバーナードなど約40点を展示する。
作品制作に当たっては実際に動物園へ足を運び、一頭ごとの個体をじっくり観察。骨格を大切にしながら無理な擬人化は行わず、その動物と人が共感できるようなポーズを丁寧に探り、形にしているという。
ギャラリー絆和オーナーのトーマスあす子さんは「素材から自分で作るこだわりと愛情が、なかのさんの魅力。ぜひ実際にかわいい生き物に触れてほしい」と話す。
開催時間は11時~17時30分。3月29日まで。飲食の提供は行わない。