東日本大震災から15年を迎えた3月11日、オリオンスクエアで、「とどけ」をテーマに掲げたイベント「ココロツナガル3.11 in 2026」が開催された。
2013(平成25)年に始まった同イベントは、「ともしびプロジェクト」宇都宮支部を中心に、東日本大震災における犠牲者への鎮魂と震災を風化させないため、毎年3月11日にキャンドルをともしている。当日は約200人が来場し、被災地への思いをのせた約5000個のキャンドルで、オリオンスクエアの中央に「15」とデザインされた巨大なキャンドルアートが生み出された。
同プロジェクトはもともと宇都宮大学の学生が立ち上げた団体。キャンパスで毎月11日にキャンドルをともし、その様子をSNSに投稿する活動をしていた。当時の代表がこの活動をもっと社会に広げたいと始めたのがオリオンスクエアでのイベント。参加した人数の多さを主張するのではなく、人の声がけ、口コミによる広がりを大切にしている。過去のキャンドルカップは全てて残しており、今年の1500人分のキャンドルと合わせて火をともした。
同プロジェクト宇都宮支部代表の八木茂さんは「被災した人と、していない人との線を引くべきではない。自然災害は日常生活の延長であり被害に遭わない保証はない。イベントを通して被災地の人々を応援するだけでなく、災害を自分事に捉え、被災地自分たちの大切な人にも感謝の言葉を届けてほしい」と話す。
同プロジェクトに積極的に関わる「UP(宇大生プロジェクト)」は、イベントの進行からキャンドルアートのデザインまでに携わった。東日本大震災を風化させず、震災について学び、伝承していくことを目的に、昨年8月には宮城県内の小学校を巡るスタディツアー、今年2月には防災サミットなどの活動を行った。
UP次期代表の同大地域デザイン学部1年の下司浩輔さんは高校時代、UPの出前講座に参加した経験から、サークルへの参加を決意したという。イベントを通して、「3.11を強く意識していない人も、ふとイベントの前を通ったとき、当時を思い出して大きな被害を伝承していくきっかけになれば」と期待を込める。