松山バレエ団による新演出作品「コッペリア」の公演が3月22日、栃木県総合文化センター(宇都宮市本町)で行われる。同バレエ団の栃木公演は3年ぶり。
同作は「フェスティバル・ドゥ・ラ・ルネッサンス(復興祭)」を副題に掲げ、2012(平成24)年に清水哲太郎さんが東日本大震災への鎮魂と復興への祈りを込めて新たに演出・振り付けした作品。18世紀フランスの小さな町を舞台に、災害や戦争で疲弊した人々が復興へ向かって歩み出す姿を描く。
最愛の娘を失い孤独を抱える人形師コッペリウスと、彼を包み込む少女スワニルダの優しさや強さを通して、人々が希望を取り戻していく物語。
主演の森下洋子さんは同館に寄せたコメントの中で、「震災から15年目を迎える今年、改めて多くの人が心を合わせて歩んでいけるような小さな一助となれれば」とし、さらに「この作品を通して、さらに強く立ち上がる希望を描き出したい」との思いもつづっている。
森下さんは今年、舞踊歴75年目を迎える。「長い間多くの方に支えられて歩みを続けることができたことに感謝している」とし、広島生まれである自身の背景にも触れながら、平和への思いを胸に舞台に立つという。
同バレエ団広報の松本佳織さんは「心の動きがとても細やかに表現されている作品。人形が命を宿していく、その瞬間は大きな見どころ」と話す。「バレエは敷居が高いと思われがちだが、舞台を通して元気になってもらえたら。気負わず楽しく見てほしい」と鑑賞を呼びかける。
出演は森下さんのほか、大谷真郷さんら松山バレエ団総出演。
15時開演。全席指定。チケットは、GS席=1万2,000円(3歳~小学6年生=8,000円)、S席=1万円(同=7,000円)、A席=7,000円(中学生~24歳=5,000円)、車いす席=1万円。チケットは同館で扱う。