上三川町在住の洋画家・田中定一さんの個展「田中定一展-土の譜-」が現在、宇都宮の「ギャラリー・イン・ザ・ブルー」(宇都宮市東宿郷3)で開催されている。
喜寿を迎えた田中さんが「前に進み続けるための一つの冒険」と位置づける同展。これまで取り組んできた、身近な田舎の風景を魚眼的な視点で描いた作品に加え、新たなシリーズ「土の譜」を発表。「土の譜」では、「豊穣の大地をつかさどる自然の息吹のようなものを、植物などを通して表現した」という。
会場には、中品(ちゅうひん)作品に加え、珍しい丸型作品、身近な花を題材にした小品、新作を含む計26点を展示。個展は2022年の自選展以来4年ぶりで、同ギャラリーでの発表は8年ぶり5回目となる。
田中さんはこれまで、自身が暮らす田舎の風景を魚眼的に描く表現を続けてきた。「かつては、平凡で面白みに欠けると思っていた身近な風景も、魚眼レンズで切り取ることで新鮮に見えた。それ以来、自分の身の回りの風景を描くようになった」と振り返る。
作品の中にしばしば登場するモチーフが気球。「最初は田舎の風景と合わないと思っていたが、次第に夢や希望を表す存在に感じられるようになった。気球が飛び立つ瞬間はとても壮観で、その美しさに引かれている」と話す。
「田舎の風景や花、植物が中心なので、気軽に見に来てほしい。見やすい展示になっていると思う」と来場を呼びかける。
営業時間は10時~18時。(最終日は15時まで)。入場無料。3月15日まで(9日は休業)。