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宇都宮のワインビストロ「ラトリシエル」が20周年 客を取り持ち6組が結婚

20周年の花に囲まれる「ラトリシエル」店主の遠藤さん

20周年の花に囲まれる「ラトリシエル」店主の遠藤さん

 宇都宮のワインビストロ「ラトリシエル」(宇都宮市元今泉3)が3月3日で20周年を迎えた。

「ラトリシエル」のカウンター席

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 同店は2006(平成18)年3月3日に開業。店内はカウンター席を含む全18席を用意。店名「ラトリシエル」はフランスブルゴーニュ地方のブドウ畑で、「小さな奇跡」の意味にも由来するという。

 店主の遠藤信彦さんは宇都宮市内の高校を卒業後、ホテルスクールで学び、ヒルトンホテルでワインサービスを担当。その後、フレンチやイタリアン、和食、アジアン料理などさまざまなジャンルの料理を経験し、30代後半で独立を果たした。

 当初は人口規模の大きい横浜で物件を探していたが、鎌倉出身の妻から「宇都宮の暮らしは住みやすい。宇都宮でなければ協力しない」と言われたことがきっかけとなり、宇都宮での開業を決めたという。開業当初から、通りがかりに立ち寄る店ではなく、「この店のために来てもらえる店」を目指し、駅から少し離れた裏道に店を構えた。遠藤さんは「1年目はお客さまが来るか来ないか分からない日々だったが、常連のお客さまが来てくれるのが本当にありがたかった。今でも当時のことがよみがえる」と振り返る。

 料理はさまざまな食材を使うが、ベースはフレンチ。ワインは特定の銘柄にこだわらず、幅広い種類をそろえる。肉か魚のメイン料理に温野菜とパスタ、1ドリンクが付く「お食事セット」(2,500円)、タパス(小皿料理、700円)、ランチで提供するチキンのオーブン包み焼き(2,280円)などが人気だという。

 一人で訪れる客も多く、遠藤さんは「お客さま同士をつなぐ役割もある」と話す。同店で知り合い結婚したカップルはこれまでに6組いるという。開業当初から、喫煙や香水の強い客の入店を断るなど、落ち着いて過ごせる空間づくりを続けてきた。

 20年を振り返り、遠藤さんは「コロナ禍は店にとって大きな変化だった。今もその影響は感じている」と話す一方、「20年前は宇都宮に魅力を感じていなかったが、最近は宇都宮を誇らしく感じることがある」と街への思いも語る。

 遠藤さんは「常連のお客さまにはいつでも新鮮に、新しいお客さまにはすぐ常連のように打ち解けられる環境をつくりたい。お酒一杯でも、食事だけでも気軽に立ち寄ってもらえれば」と呼びかける。

 同店で夫と知り合い結婚に至ったという窪田由佳さんは「私のサードプレイス。グループで行っても、一人でフラッと行っても遠藤さんがつなげてくれるので、誰でも知り合いになれる不思議な店」と話す。

 営業時間は、11時~14時、17時~23時。日曜定休。

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