国内外で人気を集めるイラストレーター・ヤナギダマサミさんのポップアップイベントが2月28日、セレクトショップ「SONAR(ソナー)」(宇都宮市塙田3)で始まった。
ポップで独自の世界観を持つヤナギダさんの展示は、ギャラリーではなくショップや飲食店などで行うスタイルで、全国各地を巡回している。同店での開催は9回目。
幼少期、周囲から褒められた記憶があることが「絵を描くことだった」というヤナギダさん。ただ、褒められることが好きだっただけで、当時は特別なこととは感じていなかったという。小学生の頃には空想で車のデザインを考え、絵に描くこともあった。
進路を特に意識することなく、周囲を喜ばせたい思いで描いた絵を知人へメールで送っていたところ、知人がSNSに作品を投稿。さらにインスタグラムの利用を勧められたことをきっかけに、自身でも投稿を始めた。
新宿でアルバイトしていた頃、空き時間に喫茶店で描いた絵をインスタグラムに投稿していたところ、アメリカの歌手メラニー・マルティネスさんが「ヤナギダマサミのタトゥーを入れた」とSNSで紹介。これをきっかけに海外で作品が注目を集めるようになった。その後、企業からの依頼も増え活動の幅を広げているが、「昔からずっと、絵を描いていられればいいという気持ちは変わらない」という。使う画材はコピックとボールペンで、ボールペンは100円ショップのものを使っているという。
今回の展示では、イラスト作品に加え、オーガンジーにグリム童話の登場人物をモチーフに描いた作品「グリムカルテ(グリムの診療)」を初披露。登場人物が出合う出来事によって人生が大きく変わる様子を表現し、「心が疲れてしまった人をどうすれば助けられるか」を考える中で生まれた作品で、自身のライフワークにもなってきているという。
会場ではステッカー(2枚500円)などのグッズも販売。ヤナギダさんの在廊日は、グッズ購入者を対象に似顔絵も描く。
同店のデザイナー和田佳久さんは「今年もヤナギダさんがやって来た。ぜひ足を運んでいただければ」と呼びかける。
開催時間は13時~19時。3月8日まで。